1万円の240mm簡易水冷CPUクーラーを試す
値段の安さは魅力ですが、実力のほどは?
GELID Liquid 240を買ってみた
↑の記事の自作PCを組むために購入した、GELID「Liquid 240」について書いてみます。
この製品は今年の4月に発売されたばかりのようで、通販サイトなどを見てもレビュー情報がありません。税込み9,980円という値段は魅力的ですし、せっかくなので人柱になってみましょう。
空冷CPUクーラーでおなじみ、サイズさんの製品なのであまり心配はしていません。
ポンプヘッドとARGBファンの軸にはインフィニティミラーがあしらわれています。さらにポンプヘッドには温度表示機能付き。安価ですがおしゃれな製品です。
組み立て
箱を開けてみましょう。PCパーツの箱を開ける瞬間ってワクワクしますよね。
ユニット本体と120mm ARGBファン2台、固定用の部品類一式が入っています。梱包は丁寧で、特に問題はなさそうです。
バックプレートはIntel/ AMD共用です。Intelの場合は、写真のように金属製のナットと黄色の樹脂パーツを組み合わせてバックプレートに押し込んでやる必要があるのですが、この樹脂パーツがとてつもなく硬い…
組み立てで一番苦労したポイントです。
写真のようにラジオペンチで挟んで、押し込むことができました。正直、素手ではどうにかなる気がしませんでした。
その他には組み立てで分かりづらい点はなかったように思います。ポンプヘッド裏側のフィルムをはがすのは忘れずに!!
電源を入れたところです。配線は見なかったことにしてください。
ARGBファンとポンプヘッドの温度表示がきれい…なのですが、ケースが狭くて配管に無理な力がかかってしまうため、ポンプヘッドを90度回して取り付けざるを得ませんでした。ざんねん。
冷却性能
前回記事の通りの構成で、冷却性能を見てみます。
CPU:Core i5-13600K
メモリ:DDR5 16GB×2
マザーボード:ASRock Z690M PG Riptide/D5
グラフィックボード:ZOTAC GeForce RTX 4090 AMP Extreme AIRO
電源:1000W
CPUクーラー:240mm簡易水冷
ケース:Thermaltake Versa H17
SSD:M.2 NVMe 1TB
OS:Windows 11 Pro
ケースが狭いため、この条件で評価するのは酷ですが、ベンチマークソフトを回してみましょう。
みんな大好きCINEBENCH R23です。
まずはケースのサイドパネルを閉じてスコアを測ると、マルチ22907、シングル1991でした。
シングルではCPUパッケージ温度が65℃程度に抑えられていましたが、マルチでは100℃まで上がってしまいました。
次にサイドパネルを開けて測ってみたところ、マルチのスコアが23058になりました。
スコア変化は誤差レベルかな…?温度はやはり100℃まで上がります。
無事に完走はできましたが、冷却に余裕はないと言ってよさそうです。
大きめのケースに移し替えて、また測定してみようと思います。
それにしても13600Kってすごいですね。14コア20スレッド、CINEBENCHのスコアではCore i9-11900Kをはるか彼方へ置き去りにし、Core i7-12700Kをも上回ります。Core i5という名前のイメージからはかけ離れたパフォーマンスの持ち主です。
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